番組審議会議事録

第19回 名古屋テレビネクスト番組審議会 議事録

開催日
2024年3月7日(木)11:30~13:00
出席委員
瀧一郎様(委員長)
伊部裕之様、カツヲ様、茅原良平様、野嶋慎一郎様、福島宏之様、益田祐美子様(50音順)
事業者
金森和生、萩原悦子、中嶋由郎、片桐和之、高岩絵里香、天田惇
審議内容

第1部/番組審議会概要 

第2部/事業の状況、番組編成について

第3部/「名古屋テレビネクスト 放送番組の編集の基準」 改正について

第4部/番組審議
(1)エンタメ~テレ☆シネドラバラエティ
『怪談のシーハナ聞かせてよ。第参章』#55
怪談のシーハナ聞かせてよ。生で最恐の怪談聞かせてよLIVE 第一部

(事業者)~番組の企画概要を説明~
本番組が始まって2年目の時に公開収録を行ったことがありましたが、2回目をやろうと思った時にコロナ禍となってしまい、今回ようやく2回目の公開収録を行うことができました。今回はとにかくミニマムなパッケージで公開収録を行うということに重点を置きつつ、通常の番組収録とも違和感のないような形での公開収録を行いました。

(審議委員)視聴者に会場に実際に来てもらって楽しんでもらうという思いが伝わっている番組だなと思いました。怪談師の方達が、観客の方に話すのが慣れている方もいれば、あまりそうでない方もいましたが、話し手の順番も考えられていて飽きずに見ることができました。特に怪談社の方の話が非常に上手で、引き込まれるような感じで、楽しませてもらいました。

(審議委員)LIVEの臨場感という点では少し物足りなく感じました。観客に伝わる話し方をしている怪談師の方がいる一方で、通常の収録同様に出演者の方達に話している方もいたので、そこのちぐはぐさに違和感がありました。今後、会場で話を聞いて息をのむ観客の様子などが入ってくると、LIVEの臨場感が伝わる良い番組になるのかと思いました。

(審議委員)話の構成がしっかりした分かりやすい喋りをする方がいれば、現代のシチュエーションをリアリティの感じる喋り方で話す方もいて、色々なタイプの怪談師の方がいて面白かったです。LIVEの臨場感という意味では弱かったと感じました。観客のリアクションの映像や途中に質問コーナーなどがあればよりLIVEの臨場感が出るのではと思いました。また、話のオチにつながるBGMの盛り上がりなどが個人的には欲しかったです。

(審議委員)コロナ禍が明けて、視聴者もリアルな体験をより求めている中で、たくさん人を集められるイベントというのは自信を持って良いと思いました。ただ、通常の収録そのものをイベントにしてしまうと、通常の収録との差や特別感というものが薄いのかなと感じました。特別感を出すために、通常の収録で布石を打っておいて、続きはイベントに来ないと分からないというような、イベントならではの仕掛けがあればより楽しめるではと思いました。

(審議委員)番組自体が長く続いていて、イベントにも多くの人が来場したということで、根強いホラーブームが続いていることを感じました。怪談師の方たちにそれぞれ個性があり、飽きずに聞くことができました。一人一人の話の尺が短く、喋り急いでいる感じがしたので、もう少し話の尺が長くてもよかったと思いました。怪談といっても幽霊だけでなく違った分野の話もあったのが新鮮で面白かったです。会場の反応が分からなかったので、観客の驚いた表情などが見られたら良かったです。

(審議委員)番組のLIVE感は薄いかなと感じてしまいました。イベントは、「いつ・どこで」という情報が重要だと思っているので、会場をお寺の多い浅草に選定した理由や周りの情報などが番組内に入っていると面白いと思いました。今のオンラインの時代に、リアルイベントを行うというのは相当なエネルギーだと思うので、そこをもう少し視聴者に発信してもらうとより良い番組になると思いました。

(審議委員)イベント自体は凄く面白いと思いました。ただ労力もお金もかかると思うので、物販など+αを考えて利益を得ることで、イベントを今後も継続していけるのではと思いました。一緒に見ていた人が出演者の吉田さんを知っていたので、怪談・オカルトに興味のある人は意外と多いというのを肌で感じました。

(2)ダンスチャンネル by エンタメ~テレ
『ハロプロダンス学園 シーズン10』#6
【公開収録イベント2023】アイドル&ダンスファン必見!激熱ダンスバトル編

(事業者)~番組の企画概要を説明~
過去にも小規模で公開収録を行ったことはありましたが、今回は規模を拡大し、興行の一つとして公開収録イベントを行いました。その結果、アイドルが一曲も歌を歌うことなくダンスだけで観客を沸かせるという他にはあまりないイベントとなりました。その中で目玉として企画したのがご覧いただいた#6のダンスバトルとなります。

(審議委員)会場が湧いている雰囲気が伝わってきて、番組に起承転結があり楽しめました。本番一発勝負の中できっちりこなせるというのはプロのアイドルのなせるわざで、ものすごい対応力だと思いました全3回戦中2回戦目の対決で優勝が決まったのもLIVEならではの面白さがあるなと思いました。会場がフレンドリーな雰囲気で非常に楽しませていただきました。

(審議委員)最初から会場の盛り上がりが伝わって楽しく見させていただきました。ダンスバトルは、レッスンシーンでは見られないようなアイドルのポテンシャルが爆発したところが見られて、いいところに目を付けた企画だと思いました。イベントの1つのコーナーというだけでなく、しっかりダンスバトルという競技になっていて、見ていて爽快感を感じました。ハイライトシーンをスローで見せることができれば更によくなると思いました。

(審議委員)本番前の映像からメンバーの緊張感が伝わってきましたし、彼女たちの一つ一つのアクションに対するファンのリアクションが映っていて、LIVE感を存分に感じることができました。ダンスバトルでは負けたくない気持ちが伝わってきて、どういう曲が来るかわからない不安の中で、急にすごいダンスを見せてくれたりもして、LIVE・ダンスバトルでしか見られないものを見られたと思いました。LIVEでやる企画としてぴったりはまっていたと思います。

(審議委員)普段の番組の成果を生で確認できる、ここでしか見られない特別感があるイベントでした。視聴者として実際にイベントに行ってみたいなと思わされました。出演メンバーも、普段と違うダンスに特化したイベントで、新鮮な気づきを得ているのが見ていて面白かったです。放送しているだけではわからないファンが可視化され、作り手のモチベーションにもつながるので、こういったイベントは非常に大事だと思いました。

(審議委員)一生懸命練習をする姿など、出演メンバーのダンス愛を感じられて非常に面白かったです。ダンスバトルをどっちが勝つかを予想しながら見ていたが、自分の予想とは違った結果となったので、客観的な評価が難しい所だと思いました。勝敗の結果を観客の人にも審査してもらうなどすればより面白いのではないかと思いました。

(審議委員)臨場感、ライブ感をとても感じられました。出演メンバーのそれぞれの個性も自然に出ていて楽しく見られました。プロデューサーのイベントに対する信念があるからこそ、良いパッケージに仕上がったのだと思いました。これからもその信念で継続していくことでより一層ファン層が広がっていき、満足度も上がっていくと思いました。

(審議委員)プロデューサーのアイドルへのリスペクトが番組から伝わってきて良かったです。ダンスコンテストはYouTube等で見る機会があるが、ダンスバトルはなかなか見られないので、アイドルの人間性が画面から伝わってきて見ている方も楽しかったです。勝敗の結果が自分の予想とは違ったので、オーディエンスジャッジも導入して会場との一体感を作ればなおよかったと思いました。

以上